2015/06/19

外国株定量分析:Alibaba Group Holding Ltd(NYSE:BABA)

今回はアリババです。

企業概要


アリババ・グループ・ホールディング(BABA)は中国国内でBtoB、CtoC、BtoCの電子商取引の仲介事業を主体にする会社です。
簡単に言うと、ヤフオク+ペイパル+(在庫のない)アマゾン、の事業をフリーミアムモデルで展開することで急成長しました。無料で集客し、一部を有料会員にすることで収益を得るところが他の企業と大きく違うところです。

中国企業のため、米国のインデックスへの採用はありません。

評価結果


安定配当および安定業績を好む投資家視線で見ようとしても、BABAは思わず全てを忘れて買ってしまう投資対象です。

財務分析


■PL

一株あたりの売上は急激な成長が続いています。中国の経済成長とeコマース市場の成長という2階建ての成長により放っておいても売上が上がる状態です。いうならば「登りのエスカレーターを駆け上がっている」状況で、たとえ転んでも上に上がっていきます。

営業利益率は急上昇が続いていましたが、直近では下落してしまいました。要因としては競合企業との競争激化、海外など新規分野の開拓遅れ、模造品問題が挙げられます。
ただし、それでも依然として超優秀な数字には変わりはありません。

一株あたりの営業利益・一株利益は直近では踊り場に差し掛かっています。

配当は行っていません。アリババはまだ成長ステージでいることから当然と言えます。

■BS

BSは大きな利益とともに急激に膨らみつつも、負債比率は下がっています。言う事なしです。
中国ネット企業御三家のひとつであるBaiduと比較すると、同じような形をしています(残る御三家のひとつはテンセントです)

■CF

キャッシュフローは元気すぎてビックリしてしまいます。事業ステージにふさわしく、営業CFの伸び以上に投資CFを急速に伸ばしており、今後とも成長しようとする経営意思を感じます。

株価と関連指標





直近のPER 53.38倍(2015.6.16現在)


株価は上場から何気にダウをアンダーパフォームしています。デビューは華々しかったものの、最初の通期決算でケチがついたのでペナルティを受けている状態です。

しかし良く比較されるBIDUも同じようにダウに負けており、アリババだけが下がっているわけでもなさそうです。

総評


アリババは成長が義務付けられた企業です。直近のPERを見ると、ここから3倍くらいは利益を伸ばす義務を背負っています。3倍というと直近の売上高の成長率である45%を今後3年は続けなくてはいけません。

それが実現して、それでもまだアリババの成長に陰りが見えない時にだけ、キャピタルゲインの可能性があるという株価まで既に買い上げられています。しかしながら、その可能性は高いと私は思います。

仮に営業利益率の成長が止まっても、もう一つのエンジンである売上の成長はまだ当分は期待できるからです。
おまけに今後の何らかのインデックスに採用されれば需給面での妙味があります。個別株投資ならではのメリットですね。

総合すると、BABA は投資対象としては「リスキーではあるものの良好」と評価したいです。跳び超えられるかどうか微妙な幅のクレバスの向こうに財宝があるのは見えていて、
「さて、どうする?」
という状況です。向こう(3年後)にお宝があるのは見えてるんです。でも落ちたら死にます。

もし、アリババ自体の問題でなく、リーマンショックのように外部要因による暴落でPERが25倍以下になったら、また最後の1万円まで買いまくりたいですね。

リーマンショック時には香港市場でCtoC部門だけが分離上場しており、当時私は買いまくった記憶があります。


<参考>
http://diamond.jp/articles/-/59799
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ07I29_X00C15A5TJ1000/

0 件のコメント:

コメントを投稿