2017/04/08

【書評】損する結婚 儲かる離婚

今日の記事は株には関係ありません。
長いし興味ない方ここでさようなら。




本日は株ブログでは老舗の金融日記の管理人による「損する結婚 儲かる離婚」を読みましたのでその感想です。



そういうのはアマゾンのレビューにでも書けば?と思うかもしれませんが、あそこは自由に書けない所ですしここで記事にしました。



さて総評ですが面白いエンタメ系の本でした。たった800円くらいですから価値は十分だと思います。

本書は主に2つのテーマで構成されており、日本の結婚制度においてお金がどのように流れるかを解説した前半と、生物学的な視点や日本と諸外国の現状を比較して日本の結婚制度の欠陥を説く後半部分からなります。

そして最終的に日本の少子化問題の根源はこの結婚制度の欠陥にあるとして、日本女性の「結婚して子供を産む」か「一生独身を通すか」の2択しかない現状に「事実婚」という第3の選択を著者は提唱します。



前半の詳細は結婚後うまく行かなかった場合、収入が多い側が大きな経済的ダメージを受ける事を著者の友人が3800万円も失ったケースなどを例に解説していきます。法的な結婚の義務を知るたびに結婚が恐ろしくなること請け合いですが、ケース自体が「年収何千万というサラリー」をもらう人に限定されるものであり、普通の人には無縁の話ではあります。

また内容自体はネットでも取得可能な情報ですが、弁護士の監修は受けているようなので、真偽不明なネット情報を吟味する手間を著者が代行してくれていると考えれば800円なんて安いものです。



後半の内容は事前にレビュー等で、著者がゆるやかな一夫多妻制と日本の女性に事実婚という第3の選択を主張しているらしい、と知っていましたが、まーたそんな綺麗ごと言って、本当は単に著者が中出ししたいだけちゃうのwと思っていました。

というのも著者は賛否両論の「恋愛工学」の提唱者でもあるのでセックスには困ってなさそうですが、どうにもこうにも中出しはだけは拒否される→何でだ?→そうだ、結婚しないと子供をつくってはいけないという文化が悪い!→これは本で正さなければ!と、どうせそんなこったろう、と思っていましたが、すみません、もっと真面目な内容でした。

著者は生物学的なファクト、近代に一夫一妻制が人工的につくられた経緯および女性にはむしろデメリットの方が多いこと、また槍と盾で戦争する必要のない現代では母系社会の方が優れている点、などにより一夫多妻制が人間にとって自然であると言います。

話は理路整然としていて、読み進めるうちに著者の主張以外に正解は無いのでは?という気になってきます。

しかしながら、じゃあ著者の言うとおりにしてみよう、とはなぜか思わないのです。そう思わせない何かがあります。

ここから先は単に私の著者のプロファイルになるのですが、おそらく著者は子供も結婚の経験も無いのではないでしょうか。違ったらすいません。

というのもどうも問題の解決策への思考ベクトルがずれている感じがするからです。

人は自分の記憶が始まるのは3歳くらいからだと思います。つまり生まれてから3年間、人は自分に何があったのか、何も覚えていません。

仮に兄弟を世話した経験があっても、妊娠発覚してから生まれるまでの10か月も加え、その間に親が自分に対してどんなことを考え、どう思っていたのかは知る由もありません。

人は親になることでそれを嫌でも実体験し学ぶので、親になるとちょっと考え方が変わってきますが、そうするとこういうベクトルでは物を考えないような気がするのですが・・・。



また本書では繰り返し男女平等が強調されていますが、そうすると一夫多妻で子供がたくさんできたら男性側が全部育児する可能性もあるのですが、そうなったら著者は一体どうするのでしょうか。

とにかく、もし著者が未婚だとすると、結婚も離婚も経験が無いわけですから本書は結婚と離婚のごく一部の表面上の顔を取材で紹介したエンタメよりの本になります。

私の株の師匠がよく経営の経験がない大学の経営学のセンセイのことを「AVを1000本観た童貞」と表現していましたが、ちょっとそれに通じるかも。

この予想が大ハズレで、実はよくある「私の友人が~」という話は大抵お前の話だろ!と同じく、本書に出てくる大損した友人とは著者自身で、実は結婚してて何人も子供がいて婚費で死んでる、とかだったら大変親近感が湧いて面白いのですが。



話をもとにもどします



本書の実用ケースは配偶者が年収1000万以上のフロー所得者であり一般人には無関係ではありますが、読み物としては大変面白い雑学系のネタ書籍でした。

著者のブログにも全の記事はネタであると注記されていたし、著者は言った通りのことをする正直な方だと思いました。

一方、ネタとはいえ著者が提唱する社会は正しく理想的である部分も多いと思います。実際、諸外国ではそれに近い社会が問題なく稼働しており人口も増えてきています。結婚というツール自体も著者がいうようにデメリットもあります。

しかし私は常々思うのですが、社会の変化には連続して変化できるものと、不連続なものがあるのです。

不連続なものとは、例えば日本の左側通行の車を欧米のように右側に変えよう、というものです。

こういうのはある日を境に一気に変えないと出来ません。2~3年かけて徐々にやろうとしても出来ません。日本における結婚制度もこの類じゃないでしょうか。

私がいつも見てるTV番組のWBSでもコメンテーター達はよく「労働の流動性が大事」と言います。確かに正しく理想的なんですが、それ、不連続なんです。
なので、こういうのを聞くと私はいつも例の「AVを1000本観た童貞」説を思い出します。

とはいえ、著者は非常に頭脳明晰でツイッターではいつも新しい視点を楽しませてくれており、これからも活躍を切望します。

また、ぜひその頭脳を維新、敗戦に続く次の日本のメジャーアップデート時に向けて、実際に手を動かす船中八策を練るブレーンとして役立ててほしいと願っています。

投資生活ブログは金融日記を応援しています。


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