FIREを達成した管理人による思考の備忘録。著書『投資で「3億円FIRE」したぼくがすすめるたった2つのこと』
2019/01/02
インドへの投資を開始したい
株と言う物はその市場を擁する国が発展すれば上がりやすいものです。
国が発展するとは端的に言えばGDPが上がることですが、そのGDPは一般的には個人消費が大きな比率を占めています。
その個人消費を「人口×一人当たりの消費量」と分解すれば結局は「人口が増える国」と「一人当たりの消費量が増える国」の株がねらい目となります。
そういう有望な国の相場というのは上りのエスカレーターに乗っているようなもので、万一エスカレーターを歩いて上ってる途中で躓いてイテテテ・・・となっても、そうこうしてる間にも地面が自動的に上がっていくので負けにくいのです。
ところでこの2要素のうち、人口増加は良いとして、一人当たりの消費量はもう少し深堀する必要があります。
人は消費量をどんな時増やすのでしょうか。
一つは人は貧乏から普通になっていく時が一番お金を使うのです。
貧乏人が少しばかりお金を手にすると、家、車、子供に教育と次々とお金を使っていきます。だから、投資対象国の国民全体がこういうフェーズにある国は有望です。
逆に食うや食わず程度ではそんな余裕はありませんから、いくら人口が増えていても投資には向きません。人口は増えればいいかというとそうでもないのです。
例えばアフリカで人口が増えている国を見つけても私は投資しません。
人が消費量を増やすふたつ目は、20代~40代という年齢に差し掛かった場合です。
若くてエネルギーに満ち溢れた年代の人間は最も派手で消費意欲が旺盛なものです。
逆に50代以降になるとあまり消費はせずにひっそりと余生を過ごしたいでしょう。
まとめると、貧乏から普通になっていく段階、言い換えると一人当たりのGDPが5000~10000ドルくらいで、その国の人口ピラミッドで20~40代が多い人口増加国が最も有望と思っています。
さて、ここでやっとインドの話です。
インドは2017年のデータで人口増加率は前年比1.1%(米国:0.7%、中国:0.6%、日本:-0.2%)
一人当たりのGDPは1,976ドル(米:59,792ドル 日:38,448ドル 中:8,643ドル)
となっています。
人口ピラミッドは軽くググってみた所、若い人が多い理想的な三角形状態でした。
まとめるとインドは人口増加と人口ピラミッドはOKですが、一人当たりのGDPはイマイチということになります。この点では2,353ドルのベトナムの方がマシでした。
とういう訳で私はインドへの投資はあと10年くらい後だろうと思っていたのですが、ここにきて風向きが変わってきました。
先日ニュースを見ていたら、例の米中貿易摩擦の影響でアップルがインドでiPhoneの上位機種の生産を開始するというじゃないですか?!
ん~なぜベトナムでもインドネシアでもなくインド!?謎です。
謎ですが、思い付きだけで一時は時価総額1兆ドルを達成した企業が生産地を選定するわけはありません。きっとインドが最適な政治的・経済的な根拠があるはずです。
そういえばソフトバンクの孫さんもだいぶ前からインドへの投資を加速していました。すでにインドのめぼしいIT企業の株主にはソフトバンクがデーンと陣取っています。
自分より賢そうな人たちがベトナムをスルーしてインドに行くのは何か理由があるはずではないか。そう考え、10年前倒しでインドへの投資を開始しようかと思いはじめた次第です。
しかし自分はインドの会社といえばタタモーターくらいしか知らず全くの無知。
という事で目利きは孫さんにお任せと言う事でソフトバンクを買おうと思ったのでした。