2021/12/08

2022 年の投資方針

2022年は相場状況によって投資行動を変えたい。

まず前提として、コロナショック以降の上げは結構なところまで来ていると感じていて、そろそろ大きな波乱があってもおかしくないと思っているが、それがいつかは分からない。

ならもう今降りちゃうか?と言うのは凄くもったいない話で、上げ相場は最後が1番上がるんです。
ソコをまるまる取り逃すんじゃ今まで何のためにホールドをしてきたと言うもの。

そこで2022年中で、もし加速度的に上がるような場面があれば結構な分量を売って、資金を債券に移していきたいと思ってる。
それ以外のケースは全てホールドとしたい。なのでそういう急上昇なしに突然大暴落が始まったらそれは全く仕方がなく、全力で被弾する事になる。

ここまでで結論は終わり。

で、ここからがとっても嫌な予想なんだけど、次の暴落がもし早めに訪れた場合は、結構えげつない暴落になると思っている。そしてこの可能性は結構あるかもと思っている。

これまでの暴落は7 ー8年かけて上がったところで5年分くらい巻戻ることが多くて、実際にこの間のコロナショックもそうだったし、リーマンショックもそんな感じだった。

この「5年」について、何故?と言うことを考えた事があったんだけど、自分はそもそも暴落と言うのは市場参加者の慢心の積み重ねによって起きると思っている。

ちょうど南海トラフ地震が150年間隔で起きるように、暴落も慢心というストレスが市場に溜まっていき、ある日突然崩壊するものだと思っている。つまり正直言って下がるきっかけは何でも良いのだ。

その一つ一つの慢心ができる過程を紐解くと、ある価格水準で暫く揉みあって1段水準が上がると人は最初、高いなと思う。
それで買いそびれた人はもう一度下がったら次は買おうなどと考えてるんだけど、これがなかなか安くならない。そうこうしているうちにその値段に目が慣れてきてしまう。

この「目が慣れる」と言うのが大問題で、人はその値段で恐怖心なく買ってしまう。これで慢心の一丁上がりだ。
これが何度も何度もミルフィーユのように重なって、最後に空手の瓦割りのように、一気に割れるのが暴落、と言うのが私のイメージです。

で、そのひび割れがどこで止まるかというのが例の5年ぶんと言うやつなんだけど、底割れして下値のメドがなくなったときの相場と言うのは、何らかのストッパーがないと止まらない。
それはマザーズのクソ株なら現金だし、市場全体ならファンダメンタルズで、上げ相場の7 ー8年間に経済が成長した分のところまで下がってくると抜け目のない人たちが買い始めてくる。
それが大体上げ相場で言うところの2,3年分の上げに相当するんじゃないかと思っている。

なので、暴落したとしても過去の底値は割らないことが大抵だ。後から振り返ってみればそれが大体年率7%と言う所なので、今みたいに年20%も上がってるなら13%は慢心分だと思っている。

ここでコロナショックからの時間の経過を見てみよう。たったの2年しか経っていないのに相場はこの間に90%も上がっており、時間の流れが早くなって、慢心の貯まる速度も過去の倍くらい早くなっていると感じている。
しかし、その間のファンダメンタルはと言うと、倍の速度で上がってはいない。いたって平常。

<米国のGDP推移>



それなら、仮に今すぐ慢心が天井に達して暴落した時は、下手したらコロナショックの底値並みのレベルまでいったん突っ込んでもおかしくないと思っている。今からダウが20000近辺まで下がる相場を想像して欲しい。一体どれだけ恐ろしい相場だろうか?下手したらfire民の一定割合は労働市場に舞い戻るハメになるかもしれない。

これが非常に怖いので、急騰したら債券の割合を高めておこうと思っている。
だから本音としては急騰などはむしろ起こらないで欲しくて、今後まる2年くらい全くヨコヨコでスピード調整して欲しいくらいだ。

加えて、ある程度持っているキャッシュについてはこれまで何度もやろうと思ってできなかったことを試してみようと思ってる。

本格的な大暴落の時は債券も商品も全部下がるのだが、債券はいち早く回復するので、キャッシュポジは債権が暴落したところで全力投入し、1ー2週間で1割ほどの利益を得る。

そこから株に全力投資すると、以降の株の儲けが10% 増しになる。株の上げ幅は長期では結構でかいので10%の違いはかなりの額になる。
これは非常に難しくて今まで一度も成功してないが次こそはやってみたいと思ってる。

まとめると、もし相場が急上昇したら半分くらいは売却して債券にシフトしたい
具体的には2022年中にダウで40000に接近する場面が有れば実行を検討したい。それ以外なら何もしない。

そして波乱が起きたならば、債券の暴落を確認して生活防衛資金を全部債権に投入。1、2週間で債券は売って、代金をほとんどを株式に投入というのが2022年の投資戦略です

と、ここまで書いたところで去年はなんて書いてあったっけ?と見返してみたら同じ感じだった。あんまりここ一年で考えは変わってないようだ。

と言うことで、2022は暴落を最大限に警戒しつつ、急騰が起きた時は素早く利確できるように準備したい。

2021/07/04

フルポジでリスク回避は一理ある

株式投資に暴落は付き物ですが、暴落中には如何にして投げずに耐えられるか、が非常に大事です。

机上の空論的には「一旦売って株が下がってから買いなおせばいいじゃない、そして暴落後の金融相場初期ターンで大きく戻るところだけ頂きたい」となりますが大抵は上手くいきません。

これは凄く大事なことで、確かに暴落後の金融相場初期ターンは大きく育ちますが、問題はそこよりその前のいかにホールドするかの方が大事なのです。

なぜなら投げなければ自動的に金融相場初期ターンをとれますが、いったん投げてしまうと損失確定で終わりになる可能性が非常に高いからです。

大事なところなのでまだいいますけど、暴落中は多くの人が下がりきってから買おうなどと考えますが、底値で買い直すことはまず無理です。ただ単に損失確定だけして、せっかくの底値からの稲妻のような戻しは取れずに終わります。

さらに下がるの分かってるんだからドテンしてショートで取ればいいじゃん?とか言ってると、もれなく往復ビンタくらって死にます。

難易度順に並べると以下のような感じです(右にいくほど高難度)。

恐怖で損切り<<<<<<暴落に耐えながらホールド<<底値付近で一括投資

今回のコロナショックで僕は綺麗に底値一括が決まりましたけど、次回も上手く行くとは限りません。そもそも上手く行ったと言っても、僕の場合その前のグレート機会損失分を取り返したにすぎないです。5年前に相場から出ずに持ちっぱなしにしていれば、暴落をまともにくらっていても同じくらいでした。

<参考:僕のここ15年の投資履歴>



だから大事なのはこれと決めた銘柄をいかに鬼ホールドできるかにかかっているわけです。

その為にはどうやって何があってもホールドできる銘柄を見つけるか、と言う事になりますが、それこそが普段の株の勉強の賜物です。

僕は株の勉強の意味は何があってもホールドできる自信を自分につけるためだけ、いわば握力をつける為だけの物とさえ思ってます。イナゴがダメなのはこの暴落中の恐怖に耐えられないからです。とすると僕の場合の銘柄は必然的にETFかそれと同等物になります。

とにかく株のその1は、ホールド!ホールド!ホールド!鬼ホールド!!その2はホールド出来る銘柄は何かを探す!これに尽きる

ある調査では投資成績で1番優秀だったのは死者、次が投資を忘れてた者、と出てました。ツイッターでもよく現金はゴミ、と言われてますけど、それの真の意味は株のリスクで最も大きいのは機会損失のリスクという意味なのです。



2021/01/08

2021年の投資方針

2021年は2015~2016年頃のような相場を予想している。あの時はリーマンショックで壊れた相場がようやく立ち直ってきたところだったのに、米国GDPは四半期でマイナス成長に沈んで再びリセッションに入るのではないか、と盛んに言われていた。まだゼロ金利も解除されてないにも関わらず。

ゼロ金利のまま再びリセッション突入なんてありえるのだろうか?と思うも何せリーマンショックが100年に度の大クラッシュで「資本主義の終わり」とまで言われた大事件だったのだから、今回は特別にそんなことが起こりうると考えても不思議でない。

実際、株価もふらふらと下値を切り下げており、どこかで底が割れそうな雰囲気だった。

当時はまだリーマンショックのあの大暴落の記憶も鮮明だったこともあって、ここで底割れしてあのフリーフォールにまた付き合うのはゴメンだ、と自分はかなりのポジションを絞ったのだった。

ところが実際はどうだったか。

がくっと下がりはするけど一応止まる。下がる事は下がるけど加速はしない。

そしてしばらくウダウダしていたと思ったら、ある時を境に一気に上に突き抜けていった。おかげでそこから5年間、自分は大量のキャッシュを抱え込むことになってしまった。

その失った5年分はこの前のコロナショックでなんとか回収できたけど、これだけ長期間の機会損失を指をくわえて眺めるだけというのはなかなかしんどいもので、自分でさえよく堪えられたな、と感心するほどで、たぶん普通の人なら無理だと思う。

翻って今の相場を見てみると、もはやコロナで毎日911と同じ人数が死んでいるにも関わらず株価は下がらない。この一点だけ見ても、もうコロナネタで2020年春のような下落になる可能性はかなり低い。

実体経済の方はというとメタメタで、良くなるどころか全く底さえ見えず、本当の地獄はこれからだと言うのに、でも株価は下がらない。こういうところが2015年頃を彷彿とさせる。

当時もリーマンで経済がぶっ壊れて、また金利を上げるなんて日がくるんだろうか?と思ったけれどその日はやっぱりやって来た。

さらに今回はばらまかれているお金の量が半端ない。それなのにインフレする気配もない。インフレしないなら金利を上げる理由もなく、金利が低いなら株は上がるしかない


ところでお金が増えて株もガンガン上がってインフレしないなら、それって結局生きるのにお金が必要ないというか、まるでベーシックインカムみたいなことになってしまいやしないだろうか?

果たしてそんなぬるい話があり得るか?またどこかで暴落するんじゃないか、と過去の自分なら疑問というか怖さを感じるところだが、今の自分なら「これでいいのではないか、これがこれからの普通になるんではないか?」と思い始めている

つまり、この株価とインフレ率は、これだけITやAIが発達すれば、世界はもう人が慎ましく生活する程度の事なら、人が働かなくてもできる生産性が達成されたのではないか?

大体、人類の生活なんていうのはずっとよくなり続けている。

ほんの100年前でさえ田舎のほうに行けば水は井戸から汲んできて水瓶にためて使っていたそうだ。

冬の朝に水を汲みに行くのはどれだけ気重でしんどかったろう?それが今となっては蛇口をひねるだけで水どころかお湯まで出てくる。これを神レベルの生活と言わず何といおう。

つまり当時の生活からすれば、今の国民は全員が王様か殿様のような生活をしている訳だ。これを100年後の世界に当てはめてみれば、孫の世代には仕事なんか週10時間位しないのが当たり前になっていても何もおかしくない。

なぜならそんなことしなくてもちゃんと食って生活できるんだったら、それが普通になるに決まってる。

100年後の世界では、1日3時間位しか働かない人とか、夏だけ働いて冬はずっと休んでる人とか、みんな好きなことを少し働いて楽しく暮らしているんじゃないか?

そういう生活を今手に入れようとするには、人生が破滅するかもしれない巨大なリスクを取って勝つか人生の大部分の時間を犠牲にする必要があるが、100年後の人は最初から全員持ってるというか、全員が富豪の息子状態に違いないw

そんな彼らが100年前の人はみんな毎日毎日10時間、なくなっても誰も困らないようなクソな仕事をイヤイヤやらされて、中には死んだ人もいたと歴史で習ったら、頭おかしいんちゃうかと思うだけだろう。

そしてその時はFRBのミッションから「雇用の最大化」が消えているに違いない。


と言うわけでお金がガンガン増えて、株がガンガン上がって、使いきれないほどみんながお金持っていたとしても別にそれで大丈夫、と今は思っている。

実際2か月くらいみんな仕事を止めて、国はみんなに10万円お金配りおじさんしても何ともないし、出てきた当初は暴論扱いされてたMMTが、いつの間にか世界中で実行済みになってたりするのもその兆候ではないのか?

そんな世の中を予想しているので、まぁ2021年は少しウダウダするとしても、2022年にはダウで40,000ドルレベルを予想している

まぁその後また下がるとは思うけどもね。何せ2020年1年だけで、リーマンショックからの7年間を早送りで来てしまったのだ。

時計の進み方が5倍10倍になってると言う事は、上がるのは2022年位まででその後また何か一発来る気もする。ただそれはまた来年考えれば良いこと。

と言うわけで2023年までは強気、もっとも2021年はあまり上昇は期待せずに積み立てまくり、2022年に備える、というのが今の投資方針だ。