為替相場の変動要因はいろいろありますが、基本的にペアになっている国のうち経済規模が大きいほうの国の事情で動きます。
もちろん異常時、例えば国債のデフォルトなどが起きた場合は小さい方の国の事情でも動きますが、平常時は大きい国の方がよりレート決定に影響してきます。
例えばドル円相場でしたらアメリカのGDPは日本の3倍もありますので、基本的にはアメリカの事情で動くと考えておくべきでしょう。
さて、昨今はドルが各通貨に対して強くなってきていますが、アメリカは日本のように国内産業が焼き尽くされるまで何年も自国通貨高を放っておくようなヌルい国ではありません。
ドル高を放置しておいてくれるのは「だるまさんが転んだ」と言っている時だけです。
ドル高が国内に悪影響を及ぼしていると判断すれば、直ちに振り向いてドル高対策を取ってくるでしょう。アメリカはそういう国です。
従って、最近の決算で事業は順調なのにドル高の影響で業績悪化して株価が下がっている米国企業(JNJやMMMなど)が見受けられますが、長期的な視点で見ればそういう銘柄は素直に「買い」でいいと思います。
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