先日外貨預金についてXでポストしたところ非常に大きな反響があり、数多くの賛否両論の反応を頂きました。
反応の内訳を見ると、信用度の高そうなアカウントに限れば選択肢の一つとして頭の片隅に置いておくという、どちらかというと賛のスタンスが多かったようですが、全体の単純数としては今、外貨預金は悪手ではないか、という否の意見が多かったです。
否定的な理由は大きく分けると①手数料の問題、②税金の問題、③為替差損の問題、の3つでした。
このうち①はSBI証券内のドルを住信SBIに出す場合は為替手数料も出金手数料もゼロなので特に問題になりません。②は小市民の私たちにとってはルールに沿って粛々とするしかないので諦めるしかありません。
そこで、今回は特に③について深堀りしていきたいと思います。
さて円高傾向の今、外貨預金は為替差損になり悪手ではないか、という意見ですが預金に限らず外貨建投資をする場合、円高になると円ベースで計算した資産は目減りします(円安は逆)。
そのためオルカンやS&P500インデックス投資等の外国株投資も含め、ここを気にする人は非常に多いです。確かに最終的に使うのが円ならば気にするのは当然と言えるでしょう。
しかしこれについて「お金儲けの神様」こと故・邱永漢先生(以下Q先生)が生前、
「株はその国の通貨で見て上がっているかどうかで判断してください」
と喝破されていました。
※勿論、その国のインフレ率以上は増やさないといけないとは思います
そこでQ先生のブログをひたすら読み続けて脳内でモデル化した北原GPTで申し訳ありませんが、その理由は「為替の損益まで頭を悩ませて銘柄を選ぶとシンプルに業績とビジネスの将来性を見る選択眼が曇るから」だと思っています。
例えば株はAmazonやNVIDIAのように、成長株は何百倍、何千倍にもなることがあります。それに比べると為替損益などは取るに足らないものなわけで、そんな(どうでもよい)為替損益を気にかけて、タイミングがどうたら言っている間にそのような株を買う機会を逸してしまえば大損害を被ってしまいます。
話は戻って、まあ前述の通りQ先生はいちいち解説してはくれませんから、この理由が正しいかどうかまでは分かりません。だから私も円高傾向の時に外国資産への投資をためらう人の気持ちは分からないでもない。
と喝破されていました。
※勿論、その国のインフレ率以上は増やさないといけないとは思います
この話は今でもQ先生のサイトの読者からのQ&Aの何処かにあると思いますが、あまりにもブログが大量なのでどこに書いてあるかはどうしても見つけられませんでした。GPTさんに聞いても「Q先生の考え方からそう言う可能性はあると思うけど何処に書かれているかは分かりません」と言われてしまいました。
しかし私はそのQ先生の回答が忘れられず、今でもそのように考えて投資をしています。
ただ、実は私もなぜQ先生がこう言ったのか、その真意は知りません。Q先生はその考えに至ったロジックまで説明してくれないこともよくありましたので、理由は自分で考えざるをえないからです。
そこでQ先生のブログをひたすら読み続けて脳内でモデル化した北原GPTで申し訳ありませんが、その理由は「為替の損益まで頭を悩ませて銘柄を選ぶとシンプルに業績とビジネスの将来性を見る選択眼が曇るから」だと思っています。
例えば株はAmazonやNVIDIAのように、成長株は何百倍、何千倍にもなることがあります。それに比べると為替損益などは取るに足らないものなわけで、そんな(どうでもよい)為替損益を気にかけて、タイミングがどうたら言っている間にそのような株を買う機会を逸してしまえば大損害を被ってしまいます。
これをQ先生の口調を真似して書けば「為替なんてそんな小さな事よりしっかりその仕事がこれから陽の当たる仕事になるかどうかを見てください。そんなことを気にしているからダメなんです」といったところでしょうか。
なんか虎の威を借る狐みたいでQ先生ファンからお叱りが来そうですが、もしQ先生の中国企業訪問団に参加されたことがある人で、この辺の話を聞いたことがある方がいましたらぜひコメントください。
話は戻って、まあ前述の通りQ先生はいちいち解説してはくれませんから、この理由が正しいかどうかまでは分かりません。だから私も円高傾向の時に外国資産への投資をためらう人の気持ちは分からないでもない。
しかし私はこれまでも投資について散々勉強し、考え続け、時には損したりしてきて、最終的にバフェットやQ先生の言った通りの考えになった、という経験を沢山してきました。そして実際に財を成すことが出来ました。結局は私がやったことは賢者の真似をしただけだったので今では最初っから聞いておけば良かったと思っています。
そうならばまずは賢者のいう通りにやって、賢者がなぜそう言うのかはその後に勉強すれば良いのではないでしょうか。勉強は何年もかかるのでその間の時間が勿体ないからです。インデックス投資なんて、まさにそのやり方が向いている投資です。
自分の主義と違うからと言って、経験も実績もある先駆者がいう事に拒絶反応を示すより、私だったらなぜ賢者がそう言っているのか考えます。自分のどこと見ている所が違うのかと考えます。
私は15年前、それに気づいてこの記事でコメント頂いた方に褒められたことがありますが、それから12年後、本当にその方の言う通りになりました。
この江戸の隠居さんという方は、その後何回かコメントを寄せてくれた後すっかり姿が見えなくなってしまったのですが、書いてある内容から相当の資産家であると予想できます。そのような人が、あれほどまでに予言を断定的に言って、しかもそれが当たるということは、考え方というものが資産形成のKPIの最上位だということだったのではないでしょうか。
もっとも、誰が賢者かは絶対に見誤らないでくださいね。
ということで外貨建の投資をする場合、為替は気にせずに投資される事をお勧めします。そして円は円で一定の割合で持っておけば良いのです。
それにおそらくですが、超長期では円は弱くなっていくと予想しています。為替は結局は国力に比例するものですので、あなたの髪が白くなる頃には今のレートで交換しても為替損益で損どころか益に働くんじゃないでしょうか。