2006/11/25

精神力

株を買った後、幸運にもすぐに騰がれば問題ありませんが、そうそういつもうまく行くとも限りません。
特に下げ相場でバリュエーション的に割安だと判断して買ったものの、さらにずるずる下がるということはままあります。
というか、下げ相場でバリュエーションに注目して買うとほとんどそうなります。


そうなると、買うときは平常心で合理的な判断を行ってはいたものの、やはり気分は悪くなり、落ち着かなくなったり本業が手に付かなくなってしまったりします。
これでは困りものですのでそういった状態に陥らない精神力をもつようにしたいものです。


そこでお勧めなのが、下げ相場で買うときは全額を一度に投入せず、せいぜい1/4程度の試し買いから入ることです。
こうして資金を残しておくと下がっても元々割安だった株がさらに割安で買い増せますので、買い方として参加しながら一方では心情的に「もっと下がれ!もっと下がれ!」とも思うことができ、精神的バランスが取れます。


そして本当に下がったら、さらに1/4買います。たいていここまで予想外の下げがあったら上昇して行くものですが、万一さらに下がったら最後の2/4を買います。これで全部買ったのであとは放置です。買いコストはかなり下がっているので長期戦に持ち込めば損するリスクは低いです。


高いか安いかはバリュエーションを勉強するか、面倒ならダイヤモンドZaiの理論株価が参考になるでしょう。理論株価の1/2になったら買い始め、10%~15%下がる毎に買い増していけばよいと思います。


ただし、投機のように価格を担保するものが無いものでこれをやると破産しますので念のため。

世の中には投機でこれをやって財を成した人もいるようですが・・・はっきり言って運がよかっただけです。マネすると99.99%死にます。



2006/11/24

トレンドは曲がらない

商品相場で大成功した偉大なる相場師ジョン・W・ヘンリーは次のような投資哲学を持っているそうです。


「トレンドに乗ることが大事」
「勝率はせいぜい4割程度」
「少ない勝数で大きな利益を獲得する」
「必要なのは自制心」


どれも興味深いですが、今回は真っ先に挙げてある「トレンド」に注目してみたいと思います。


株と違って価格を担保する物がない商品や為替などの相場に入るにはトレンドに逆らわないのが基本です。
しかしながらこのトレンドというやつがくせ者で、うっかりすると翻弄されてしまいます。
というのも、どうも一般的な投資家の感じる時間軸と「トレンド」の時間軸にずれがあるのです。


トレンドの持つ時間軸は週単位~月単位なのですが、私たちが投資をする際に感じる時間軸はなぜかもっと早いです。
普通の人は直前まで騰がっていた平均株価が2、3日程度なら連続で下がっても耐えられますが、1週間も連続で下がったらかなり不安になるんじゃないかと思います。


そして、「これはいよいよ曲がったかもしれない」と考えて手仕舞いをしてしまいます。
しかし、トレンドとは相場の背景に流れる不思議な空気のようなもので、相場は2,3週間のもみ合いの後、再び上昇に転じ、前回の高値を抜いてトレンドに復帰します。


これを後から週足でみると見事に単なる調整に見えることが多いのです。


偉大なる相場師・ギャンも言っていますが、日足チャートは投資家の判断を狂わす魔力があります。トレンドを確認するには最低でも週足以上、できれば月足も見て判断が必要です。

トレンドの本当の曲がりを見極めるのは非常に難しいことですが、ひとつ言えるのは金利や雇用など何かしらのマクロ経済の変換点を迎えたときは要注意です。


そうでないときは日足に惑わされず、恐怖心はあると思いますが冷静にトレンドに沿った売買をする必要があります。「トレンドは曲がらない」のです。



2006/11/16

投資する上で大事なこと

株をやり始めて早20年・・・。


その間紆余曲折がありながら、ようやくたどり着いた自分なりの売買の基準を書きとめておきたいと思います。


以下は銘柄や売買を行う上で私がいつも自問自答している事柄です。


1、その銘柄は成長するのか?

Yahoo!やGoogleをの例を持ち出すまでも無く、株価が10倍、100倍となる大化け株は必ず成長性が話題となって上昇するものです。こういった株は火がつくと本来の企業価値の何倍もの株価が付きますが、それでも上昇中ならエントリーOK。逆に高すぎると言って空売りすると地獄を見ます。

ただし、いったん天井をつけて下降トレンドに入ると、今度は企業価値が担保する水準まで下げ止まりませんので、少し安くなったからと高値覚えで飛びつくと死にます。具体的な銘柄を言うと4755楽天、4751サイバーなど。



��、地合いはいいのか?

市場はお金の水溜りです。雨が降らなければ水溜りはできません。

今がまさにそうなんですが、お金が市場に流れ込んでこない時は良い株でもずるずる下がっていきます。こういうときは買ってすぐ騰がることは期待せず、地道に長期保有で優良株のポジションを作って行くのが正解です。この際、いっぺんに全財産買うのではなく、時間をかけて買っていくことがコツです。下げトレンド中は買ったら下がると思いながら買うくらいの気持ちの余裕が欲しいです。

逆に地合いがいいなら短期投資には絶好の機会です。



3、その銘柄は「安い」のか?

そもそも価格が価値より大幅に高い株を買うというのはいつでも大損のリスクを背負うことになります。それでも騰がる株は騰がりますが、リスクが高いことには変わりありません。

大雑把な基準でいえば、PERで20倍(特別損益をチェックは必須)、PBRで2倍を超える場合は警戒するべきでしょう。




と重要なポイントを挙げてみましたが、実は全部の条件が当てはまる時と言うのはほとんどありません。


2が当てはまるときは大抵3は当てはまらないし、1、3が当てはまるときは2は当てはまらないときが多いです。


大事なのは自分がどういった期間のポジションを構築しようとしているのかを考えて、納得いける条件ならエントリーすべきです。


そして大事なのはそのエントリーしたときの条件を覚えておくことです。もし、時間が経って、その条件に当てはまらない状態になったときは、いさぎよく撤退すること。これが重要です。


バフェットも言ってますが、投資では

1、損をしないこと

2、1を守ること

が最も大事なのです。