2015/03/31

30代で課長にもなってないリーマンはもうダメです


最初に以下に該当する方。

  1. 今のお仕事を楽しんで出来ている方
  2. 順調に島耕作コースを進撃中の方

これ以降は無駄な話となります。どうぞここでブラウザをお閉じください。
そしてその素晴らしい調子を出来るだけ長く保てればいいですね・・・


2015/03/18

72の法則

「72の法則」というのを存知ですか?

複利で運用すると何年で資産が2倍になるかをザックリ計算する方法です。

方法は72を利回りで割るだけです。
例えば年2%の複利で運用すると、72÷2=36年で資産が2倍になります(大体ですよ)。

年6%だったら72÷6=12年で2倍になる計算です。

正確に計算するよりも大体のスケール感のアタリを付けるほうが意味のある場合に向いています。

株では結構こういう場面は多いです。例えばニュースの1記事・四季報・ネット証券の銘柄基本情報のページだけをボーっと見ていても、常にこういう概算をするクセがついていると、良い銘柄を見た時に必ずピーンときます。

私はいつもぼーっとしているように見られているのですが、頭の中ではちゃっかりこんな計算をしています。

もっとも、その後エクセルで計算したり財務3表をじっくり見て、ああやっぱダメだ、となることが大概なのですが、とにかく全銘柄に対してこんなことはやってられないので、効率よく調査対象を減らす努力は必要なのです。

エクセルいらずで簡便に複利計算ができるので覚えておくと便利ですよ。



2015/03/12

中国株はNY上場銘柄から選べ!


成長はしているけど、どうも信用のおけない国、中国。
この中国株に投資するには、NYで直接もしくはADRを上場している銘柄から選ぶのをお薦めします。

ADRとは「American Depositary Receipt」の略称で、日本語では「米国預託証券」と訳されています。

NYでADRを上場するには、”年次報告書(Form20-F)を含む米国証券取引法に基づく開示義務”があり、海外の株主及び投資家に対する適切な情報提供を求められます。

つまり、怪しい企業はそこで排除してくれるので、中国株の中でもこれらの銘柄はやや安心して投資できます。

NYに上場している代表的な中国銘柄は以下です

BABA    アリババ・グループ
CTRP    シートリップ・ドット・コム・インターナショナル
BIDU    バイドゥ
JD       JDドットコム
EDU     ニューオリエンタルエデュケーションアンドテクノロジーグループ 
HMIN    ホーム・イン・アンド・ホテルズ・マネジメント
VIPS    ビップショップ
CHL     チャイナ・モバイル
PTR     ペトロ・チャイナ
QIHU    チーフー・360・テクノロジー(奇虎360)
XRS     TAL・コミュニケーション・グループ

これらの中国株なら相当疑り深い人でも投資を検討してもいい銘柄でしょう。



2015/03/03

わが投資生活の最大の黒歴史:3053ペッパー





今日は私の株人生において最も忌まわしい思い出のトップに君臨し続ける3053ペッパーに登場して頂きたいと思います。

ペッパーで思い知ったのは次のふたつの事でした。

  1. 試し買いの株数は、その後2回ナンピン出来る程度に抑える
  2. 新興株・小型株には手を出さないか、通常より多く分散投資する

3053ペッパーは、低価格のステーキチェーン「ペッパーランチ」を展開する企業です。

私がペッパーに興味を持ったのはもう10年近く前の話です。
当時私は浅草橋の会社で残業漬けの生活を送っていました。そのため夜はいつも会社の近所で食べることになり、その中の一つがペッパーランチだったのです。

今だったら、あんな一見して成型肉だと分かるものは食べませんが、当時は若かったし、何よりアツアツの鉄板で焼いた肉をライス付きで1000円以内で食べられるということで、結構な頻度で通っていました。

その馴染みのあるペッパーが東証マザーズにIPOするとのことで、投資対象として見たのは自然なことでした。

そこで有価証券報告書を読んだところ、ペッパーはまだ小粒な会社なのに既に東南アジアに積極的に海外展開を進めていることが分かりました。それに鉄板を高速で加熱して提供する仕組みが特許になっており、堀も深そうに見えました。

さらに指標的にも割高では無かったので、私は「これは日本発のマクドナルドとまでは行かずとも、SUBWAYくらいにはなるかもしれない」と興奮し、当時700万円しかなかった投資資金のうち150万円も「大人買い」をしてしまったのです。

その後どうなったかと言いますと、株価はジリジリと下げ続けました。ところが下げれば下げるほどチャンスとばかりに私はナンピンを繰り返し、いつの間にかペッパーだけで350万円ものポジションを取ってしまいました。

小型新興株の一銘柄にこんな入れ込むなんて、もし有名インデックス投資家が聞いたら一発で心停止しそうな話ですが、当時の私は能天気にもペッパーが数年後に10倍くらい成長すると信じていたのでした。

しかしそれからも株価は鳴かず飛ばずで一向に上がる気配を見せません。含み損はついに精神的に耐えがたいレベルに達してきて、私の頭の中にはいつもペッパーがいる状態になっていました。

その時です!ペッパーがひとつのニュースをリリースしたのは。

なんと株主優待を新設したのです!
このニュース一発でペッパーは大暴騰しました。

私は当時、ガラケーで株価を見ていたのですが、表示をリロードするたびに5万円ずつ利益が増えていき、大興奮したのを覚えています。
そして結局その一日だけで、私のペッパー株は含み損から大幅な含み益へと大変貌したのでした。

私は有頂天になりました。そうかそうか、やっとみんな気付いたか!と感極まって泣きそうでした(というか、そもそも業績で株価が上がったわけじゃないので根本から間違っているのですが・・・)

それで、「ここは利確するところじゃ無いな!もっと長期的に利を伸ばそう!」などと信じられないような勘違いをし、鬼ホールドを決め込むことにしたのです。

しかしその直後のタイミングですよ、あれが起きたのは。あの有名な「ペッパーランチ レイプ事件」です。いや、もうこれには本当に頭に来ましたね。

このニュース一発で翌日のペッパー株は大暴落しました。
寄付きから売りが殺到し、やっと寄ったのは含み損で70万円以上の価格でした。私は泣く泣く「こんな気持ちの悪い会社の株とは一秒でも早くおさらばしたい」という思い一心でブン投げました。


こうして大損→大儲け→大損と、結局損して終わったのですが、今から思えばどこからツッコんでいいのか分からないほど色々とおかしい投資です。

とにかく新興株のように予想が難しい、というか、予測不可能な株でこんな大きな長期ポジを取ってはいけません。

そもそも、成長をする為にIPOしてまで資金を集めたのに、すぐにその資金を外部流出させる株主優待を新設する社長もおかしいし、それを好感して株価を買い上げる市場もおかしいし、それを見てアホールドを決めこむ私もかなりおかしい、という具合で登場人物にロクな奴がいないのです。

これを黒歴史と言わずして何と言うのでしょうか。

ただ、この失敗から全ての株投資に応用できそうな教訓を得たとするならば、試し買いは最終的に予想するポジションの1/4程度から入らなくてはならない、ということと、やっぱりスモールキャップは危ないので、通常より多く分散投資するという点ではないでしょうか。


P.S.
その後10年近くたった最近になって、同社は業績を大きく伸ばし、株価は上昇しているようです。
こんなこともあるのが株の面白いところですね。