2017/10/14

【ちゃぶ台返し】株の利回りは7%【本当?】

企業が価値を創造するにはROIC(投下資本に対してどれだけ利益を出したかという率)がWACC(株主資本コスト率と有利子負債資本コスト率の加重平均)を上回る必要があります。

例えば1億円の投下資本で1年間に3000万円の利益を出す良いビジネスをしても、その投下資本の調達コストが3000万だったりしたら投資家は配当などの利回りはあるものの、その企業はそれ以上の価値を創造していないので株価は鳴かず飛ばずという結果になります。

つまり企業経営では利益率を改善してROICを上げることと同じくらい、WACCの資本コストを下げることも重要です。

そのWACCですが一般的には株主資本コストの方が高いです。
ということはですよ?この低金利のご時世、もし借り入れが出来るのであれば、目いっぱい有利子負債にした方がファイナンス的には企業価値は増大する事になります。

仮にROICが10%、株主資本コストが7%、有利子負債コストが3%で、有利子負債比率が50%であれば、WACCは5%となり(実際には税効果があるのでもっともっと下がる)、ROIC-WACCの5%が価値創造分となります。

この条件で、有利子負債を死ぬほど増やして比率を99%にしたらWACCは3%未満になり、ROIC-WACCのスプレッドがさらに広がって価値創造分が増大します。

エンタープライズDCFでは企業価値を“非事業用資産+事業価値”として見積もりますが、実際に計算すると企業価値のほとんどは事業価値が占めます。

事業価値は将来キャッシュフローの割引現在価値の総和なので、WACCが下がることで将来キャッシュフローの割引率が下がって割引現在価値がものすごく大きくなり、結果企業価値にとって大きな増加インパクトになります。

でも、これっておかしくないですか?
割引率はその企業に対するリスク認識ですが、借金を増やすほど企業のリスクは下がるものでしょうか?いやいや感覚的には受け入れがたい話です。これは単なる数字遊びではないかと。

まさにその点にフォーカスしたMM理論という「企業の資本構成をいじっても企業価値は変わらない」という理論があります。

これはあまり支持されていないのですが、私は感覚的になんかおかしいな、というのは結構な確率で正しいと思うので、個人的にはこの理論はアリだと思っています。

で、実はここ数年ずっとこの「なんかおかしいな・・・」という違和感が頭にありました。それを気づかせてくれたのがバフェットの「100年後にはダウは100万ドルになっている」という先日のニュース記事です。
私はこれを電車の中でツイッターで知って、以下のように考えました。

100年後に100万ドルということは、今2万ドルちょいだから100年で40倍ちょいか。すると、2→4→8→16→32→64で、100年で5回くらい2倍になるという事か。
100年で5回2倍になるなら、20年で2倍。すると、72÷20で利回り3.6%。

あれ?株式って7%とみんな言ってませんでしたっけ?

ということはつまり、バフェットは今後100年の成長率は過去の100年より半分になると言っている事に他なりません。

ここで最近モヤモヤしていた違和感が湧いてきまいた。

リーマンショック以後のニューノーマルでこれほど低金利が続いていて、企業はWACCを楽に下げることが出来、楽勝で企業価値を増大できるヌルイ環境が続いています。しかし、そんなに甘やかしすぎて、誰も文句を言わないのでしょうか。いや、そんなはずはない、やっぱ「なんかおかしい」。

そこで、もしかすると今後の100年では、株主資本コストが下がるのではないかと。そして、その下がった分は企業があまり儲けないことで、結果的に投資家以外に再配分される。

例えば過去数十年はROIC7%、WACC5%だった企業が、今後はROIC5%、WACC3%となるような感じです。投資家の期待利回りは以前より下がった株主資本コスト分になるので、株は今までより儲からなくなるのではないか。

私は資本主義の急所は持続不可能な格差拡大にあると思っていますが、これの解決策は税による再配分よりも、そもそも投資家の期待する利回りが下がれば、その格差拡大のスピードは大きく減退するわけで、こちらの方が私は有りうると思います。

もちろんそうなれば株だけでなく不動産その他もすべて期待利回りは下がるでしょう。

どういう経過を経てそういう新しいコンセンサスができるのかはわかりません。ひとつのシナリオとしては、このままダウが4万ドルくらいまで大した調整もなく上昇し、その後市場平均PERが30倍以上という時期が20年くらい続く。

すると「これでいいのではないか」という論が出て来て、ある時を境に誰もその状態を割高とは思わなくなる、というストーリーです。

投資家が期待する株式の利回りが今の半分の3.5%程度になることで、投資家が諦めた半分は、商品価格の低下や、労働者への賃金上昇などで価値が移転するのではないか。

株式の長期投資戦略は過去の株式の期待利回りが7%という事を拠り所としていますので、これが崩れると全てが崩壊します。

例えばインデックス投資で60歳でリタイアする計画が、実際には120歳くらいになってしまうかもしれず、大変です。まあ、そもそもインデックスに投資するだけで誰でも金だけ転がして暮らせるようになれる、なんてヌルイ話もまた私は「なにかおかしい、、」と思うのです。

そんな何も頭で考えて無い人が、格差社会の支配側になれるとは到底思わない。
バフェットの100年後に100万ドルの話は、そんなもろもろのモヤモヤの点が線でつながったような気がしました。

そう考えると、PERの調整が起きる次の2倍のダウ4万ドルまでは早そうなので、この最後のチャンスに乗ってポジションを増やしてもいいかもしれない、と思い始めました。


2017/10/09

野暮

野暮いう言葉を辞書を引くと「遊里の習わしに通じていないこと。風雅な心に欠けていること。また広く、洗練されていないこと。そういう人。」とあります。
良くわからない・・・ので、実例を挙げた方がピンとくるかもしれません。

例えば恋愛で「俺のことどう思う!?俺のこと好き!?」などと直接相手に聞くのは野暮というものでしょう。そんなの3回誘ってどーでもいい理由で断られたら脈無しに決まってます。ていうか、そんな事言うから嫌われる。

税金もそうです。税務署に行って「これは経費になりますか?」とか言ったら、敵に有利な返事が返ってくるに決まってます。微妙なケースは取り合えす申請してみて、ツッコまれるかどうか試すくらいがちょうどいいです(明らかにダメなのを無茶したらアカンですよw)。

ところで野暮な人は投資生活には向いてないと思います。

日本では投資をするのは少数派であって、ましてやそれをメインの収入源にするような人間向けの対応は世間のマニュアルには載っていません。

世間で何事でもスムーズに手続きが進むのは、正社員として毎日会社に行って給料をもらい、一か所の家に住み、住民票の住所は家族全員一緒、クルマの免許くらいは持っている、という人です。

しかし投資で生活しようなどとすると、その枠に収まらない事態が多数発生します。実際には収入があっても税制上の所得はゼロかもしれなし、所有する不動産は複数で季節によって住む場所を変えてるかもしれません。

そんな時野暮なことを言うと、大体はヤブ蛇的に面倒な話になります。(最近20年くらい職質されてないけど、今されたらすごい面倒くさいだろうなw)

少数派になるのはこのようにルールが整備されていない環境に常に身を置くことになるので、それを楽しめるくらいになりたいです。

やってみると意外な発見があって面白いですよ。たまに「こんなん通るんかー、50万トクしたw」とかいう事もあります。

誰かのお墨付きをもらって、舗装された道路を歩くような、そういう人生の方が心が安定する人は普通にサラリーマンなどが向いていると思います。

2017/10/07

落ちてるお金を拾うだけ

NHK杯国際フィギュアスケート競技大会のチケットが当たりました・・・本田真凜が出場するやつ。

これ最近知ったんだけど、オークションですごい高値らしいです。私は売りませんけど、1万円くらいのチケットが10万くらいになってる(;゚Д゚)

羽生結弦はもっと高値で1万が20万くらい!yuzuすげぇ。

アイドルヲタといえばAKB総選挙の度にCD爆買いのヲタ男子がよく揶揄されるけど、トップヲタになると女子も中々のものです・・・・

以前、嵐のQUOカードが手に入って、いらんからヤフオクで売ったら落札者がなかなかめんどくさい人でした( ;´Д`)。(まあメルカリユーザーみたいなド底辺じゃないからお金は払ってくれたけどさ・・・。)

ということで、ショボイせどりで儲ける暇があるならフィギュアのチケットを当ててガツンと儲けるという方法もあります。申し込むのはタダですしIPOみたいなもんですね。本当に観たい人に迷惑だからおすすめはしませんけどね。



で、なんでこんな話をするのかと言うと、目を皿のようにしていればお金なんていくらでも落ちてるもんですよ、といいたいのです。

世間の人はお金が無い無いと言いますけど、私は、どうしてこんなに落ちてるのに見えないの?拾わないの?と思ってしまうんですよね。

このブログを見に来るような人には釈迦に説法ですが、株式投資もその一つですよね。

2017/09/30

2017年9月の投資成績

9/30現在の投資基準価額は前月比-0.21%、バークシャー株は+1.85%でした。インデックスは日経が+4.65%、NYダウが+2.71%、ハンセン指数がー1.06%でした。

■投資履歴



 【注】上記の「基準価額(USD建)」は配当再投資です。インデックスは配当を再投資しないため単純比較はできません。配当込のインデックスのパフォーマンスを知りたい方は非上場型のインデックスファンド等を参考にしてください。

【注】上記の投資高はUSD・HKD現金以外の全ての金融商品を含みます(JPY現金も含む)。

■最新のポートフォリオ



■コメント

今月の成績はほぼ横ばいでした。
また本年の受取配当総額は税引き後で1,041,532円となっています。


今月の投資行動は、まずは毎日10~20万円程度のUSDをATMでシコシコとJPYで出金。最近少し円安になってきたので両替が捗ります。

それにしても、降ろしても降ろしても全く残高が減った気がしない・・・終いには「毎日毎日こんなインクで汚れた紙を機械から出して俺なにやってんの?」という気がしてくる始末。

そういえば昔、BNF氏が「現実に引き戻されて取引に影響するからなるべく現金は見ないようにしている」と言ってたけど、今月はこれが身に染みて実感が湧いてきました。

だって20万言ったら普通だったら1ヵ月毎日会社に行って働いてやっと貰える金額だよ?

朝の通勤ラッシュでオヤジの加齢臭にイラ付きながら会社に着いたらメールが500通くらい来ててゲンナリ。昼過ぎにようやく調子がでてきたらと思ったら、問題が発生して残業確定。トラブル対応してる間にまたメールが500通貯まって、処理できずに明日のことを考えてゲンナリしながら終電で帰宅。

そんな生活を1ヵ月分も続けてやっと貰える報酬を、毎日毎日降ろしているわけです。

そして、私がスマホで取引している中には1クリックで2000万分のポジション移動することも良くある。しかしこれって普通は数十年もそういうガマンにガマンを重ねてやって手にする額、そう利根川も言っていたじゃないかw!

証券会社のマイページで見れる口座残高の数字、これは確かに現実なんだ・・・(;´Д`)と思うと、今後は恐ろしくて取引時に手が震えるかもしれません。

でもポチっと押すけどさ。



それはさておき株の方です。

株は持ち株のGEが値下がりしてしまい、後悔しています。
額は大したことは無いのですが、これはもう少し何とかなっただろうという思いで一杯です。

GEは少し前に業績の変動が大きい金融部門を売却したため、割とシンプルでキャッシュフローの読みやすい工業企業になると思っていました。

例えばジェットエンジンとか一回売ったらメンテも含めて末永く儲かる訳で、キャノンがプリンタ売ってインクで儲けてるようなものです。しかもジェットエンジンには「互換インク」のようなリスクもありません。

ところがオイル&ガス、鉄道関連、電力関連などを中心に、全7部門のうち4部門が調子悪いんだと。

私が先に挙げた航空関係はまあまあらしいのですが、それにしてもこれは予想と違いすぎます。予想と違う時点で、ポジションを解消するなりなんなり考えるべきだった。

その上、バフェットは手持ちのGEをすべて処分し、GEが売った金融部門を買って儲けてるとのこと・・・ヽ(`Д´)ノ

もう踏んだりけったり。

少し前にバフェットが売った株を同時期に喜んで買っていたバフェットファンがいたけれど、これでは全く人の事笑えないではないか、、、。

と、ここであと5分でライブラリが閉まるので今月はここまで。おやすみなさい。