聞き取りした内容をまとめると大体こんな状況でした。
- 運用額500万円
- めんどくさいのはイヤ
- 今後10年は使う予定は特にない
- 養老保険にでも入ろうかと考えていた
- 投資は全く分からないので全面的に信じてお任せ
という訳で、どんな感じにしようかとしばし考察。
まず「めんどくさいのはイヤ」ということなので、それなら積立て式の投資信託の一択でしょう、と思い調べてみました。
が、コレという商品は見つからず。
唯一「ニッセイ外国株式インデックスファンド」 が少しマシかなとは思いましたが、ファンドの純資産がたったの260億円で、これでは10年間の資産運用を任せるには心もとない・・・いつも見慣れている米国のETFは1兆円でも少ない方だし・・・。
ということで日本の投信は10分で諦めて、やっぱりNYに上場しているETFから探してみることにしました。
基本方針として世界株式市場インデックスをベースにして、米国の影響を濃いめ、そしてやっぱり定期的に配当が来た方が気分がいいでしょう、という感じでVanguard Total World Stock(VT)とiシェアーズ 米国優先株式 ETF(PFF)をピックアップしました。
VTは純資産5000億円程度と少ないのですが、ライバルのiシェアーズ MSCI ACWI ETF(ACWI)も同じような規模だし、それなら経費率が安いほうがいいかなと。
またVTの国別投資シェアは半分くらいが米国なので、追加で米国の影響を濃いめする操作の必要もありません。
PFFは、優先株ということで債券と株式の中間のようなものでして、βも低めなのでちょうどいいかと思いました。
さて、次は買い方と量です。
今後10年は使う予定は特にないお金らしいですが養老保険にしようと思っていたくらいだから一気に全部買うわけにもいかないでしょう。
本当は毎月少しづつ積立てていくのがいいと思いますが、面倒はイヤということなので、初回は取りあえずNISA枠の半分を買っておいて、以後はニュースで株が下がったと大騒ぎしだしたら買い増しして、もし毎年10月中旬に枠が余っていたらそこで枠が満タンになるまで買って貰うことにします。
10月に枠を埋めるのは株価が安いことが多いからです。
すると今後5年弱でフルポジになると思いますが、以後は配当として貯まった分を再投資してもよし、緊急用の出費に備えてもよし。
そして養老保険の保険部分に関する保障については、掛け捨ての安い定期保険で別途カバーしてもらうことにします。
ここまで決めて、当の本人に連絡。
「この前頼まれたの決めたけど、10年間の途中でリーマンショック級のことが起きると為替で2割、株で3割くらい損して、運用額全体では最大で4割くらい一時的に損するかもよ?」と言うと、
「リーマンショック級のことはついこの前起きたって聞いたばっかりだし、いいよ」
だそうです。結構肝が据わっているじゃないか。君ひとりでできるだろ。
続けて私は聞きます。
「完全に放置じゃないから忘れたらあかんよ」
「忘れそうだから、IDとパスワード教えるからやってよ」
「おことわりします(゚ω゚)」
「わかったよ、じゃあやるよ」
ということになりました。
ということで、これで頑張ってもらおうかと思いますが、銘柄選択はもう少し時間を掛けてバンガードとかブラックロックで比較してもいいかもしれません。
上の銘柄より信託報酬が安くて良いものあるかな。
65歳まで使う気のない人なら確定拠出型年金を使ってもいいかもね。