もちろんここで考えたことなんて、今後起こる事でどんどん変わっていく流動的なものだ。しかし、そんな中でも年一回は基準点を作っておくと、何か起きてもそこからの差分を考えるだけで済むので楽なのだ。ここが変わったからここの考えを変えてこうしよう、といった具合だ。
それでは前置きはこの程度にして今予想しているところまとめておこうと思う。
結論から言うと、現時点で予想しているのは下記2点だ。
①株は下がりもしないが上がりもせず、リターンとしては債券に劣後する程度になるのではないか
②為替の予想は難しいが、ドル円相場は今と同じくらいの水準で推移するのではないか。つまり年間通じて1ドル130~140円近辺を予想する。日本の物価は下がらないと思う。アメリカの物価は本来あるべき水準に向かっていくと思う。
結果、相場は比較的落ち着いたボラティリティになって、積み立て投資には最適な一年になるのではないか。
以下そう考えた理由。
1つ目の予想は、2022年は沸騰するインフレを冷ますためになりふり構わず市場に氷をブッコんで、すごい勢いで消火剤を撒いて沸騰を止めた感じだった。しかしながら火は消えても燃料自体はまだ鍋の下に沢山残っている状態だと思う。
燃料とは市場にばらまかれたお金の事だが、これを全部片付ける前にまた火をつけると一気に燃え出してすぐに沸騰してしまう。実際、先日もちょっと先の金利上昇ペースが弱まる見込みが広まっただけで、市場は一気に暴騰したではないか。
つまり今のFRBには「消火or強火」いう極端な2択しかなく、「弱火」とか「とろ火」とか言った微妙な調節ができないように思う。
この火力のコントロールを取り戻すためには、市場にばらまかれた燃料を回収する時間が必要なので、それが完了するまではFRBは再び火をつける事はしないと思う。具体的に言うと、それまでは金利は下がらないと言う事だ。なので年を通じて金利は高止まりし、株は上がったり下がったりはするだろうけど結局終わってみたら1年間で3~4%しか上がらなかったな、と言う感じになるのではないかと予想している。
S&P500で具体的に言えば、3800~4600位の間で、結局1年経ってみたら4200位で着地、という感じをイメージしてる。
S&P500で具体的に言えば、3800~4600位の間で、結局1年経ってみたら4200位で着地、という感じをイメージしてる。
ウクライナと中国については心配事はあるが、こちらは2022年秋に一度最悪ケースの折り込みチャレンジはしたと思うので、現実になっても株はその辺りまでしか下がらないと思う。具体的にはS&P500で3500程度。なので基本的には金利の方が来年の相場を動かすメイン要素になると考えている。
でも自分としてはウクライナ関係の問題は、起こるとすればどちらかと言うと停戦と言ったポジティブサプライズの方が多いと思う。もしそうでなく核使用などと言う事態になったら話は変わってくるが、その場合でも核で反撃というエスカレートはなく、最後に人に向けて核撃った汚名をロシアに被せて、核使うとロクな事がない、と後世の国が考えるような結果に誘導していく世界になると考えている。なぜそう考えるかと言うと人類には知恵があると思うからだ。
2つ目の為替については、結局は米国の金利次第なのだけれど、上記の通り金利は1年中高いと考えているので、こちらもどうにも動かない。だから1ドル130-140円で推移ではないかと思ってる。
また日本の物価は高止まりだと思う。150円まで進んだ円安は一服したもののまだこの円安局面のすべてが物価に転嫁され切っていたわけではない。それに日本人の横並び大好き性質として、なかなか物価の上昇に踏み切れなかったのと同様に今度は誰かが下げるまで価格を下げることもしないだろうと思う。
したがって日本の不動産価格は今年も高止まりではないか。なお、賃貸市場の上昇は様々なしがらみもあるし、なかなか実現しないと思う。
以上が今考えている事だ。
これをベースに、これから何か起こる度に今の条件と何が変わって、その結果どうなるか?を考慮しながら軌道修正していこうと思う
以上が今考えている事だ。
これをベースに、これから何か起こる度に今の条件と何が変わって、その結果どうなるか?を考慮しながら軌道修正していこうと思う