2017/03/23

変化する勇気


ウォーレンバフェットがアップルと航空株を買い増したと聞いて、過去の自分の発言をあっさり反故にできるのはやっぱりすごいなと思いました。

人には認知的不協和という感情があります。自分に不都合な真実に触れてしまった場合、人は気分が悪くなります。

たとえば投資で数ある理論のうちの一つである「インデックス投資は長期では個別株投資よりも圧倒的に有利である」という説しか知らない、または固く信じている人がいたとします。

その人が長期の個別株投資でインデックスを上回っているバフェットの実績を見たり、日本株の30年チャートを見たりしたら気分が悪くなったあげく、それは偶然だと一蹴するでしょう。こういうのも認知的不協和の例です。

認知的不協和は、これまで認知してる対象にのめりこんで来たほど強くなるでしょうし、長年言ってきて、ましてやそれで成功体験まで積んでしまっては後に自分の意見を変えるのは至難の業でしょう。

それを御年86歳でさくっとやってのけるバフェットの柔軟性は見習いたい点です。


2017/03/14

確証バイアス

投資において気を付けないといけない心のバイアスはいくつかありますが、その一つに人は常に自分に都合のいい情報ばかり集めては一人で安心してしまう「確証バイアス」があります。
特にインターネットは自分の考えを肯定する情報が常に見つかりますので、ある意味最悪な環境です。

私も投資は外国株中心のため、それ関係のニュースとかブログばかり見たくなります。
逆に銀行預金とか日本株の話なんかはスルーしがちですが、そんな時は我に返って、そういう話を意識して見るようにしています。

もっとも見たところで共感することは少ないのですが、私なんかが共感するしないに関係なく、そういう人の言う通りのことが過去に起きていたことは事実です。

例えば、投資家界隈や政府は日本人は貯蓄から投資へとか啓蒙してますし、私も基本そう思いますけど、リーマンショック時のwinnerは、ほぼ全額を円預金してた日本の高齢者でした。

また昨今は外国株が流行っていますが、アベノミクス以降、世界中で最もパフォーマンスが高かったのは日本株でした。(このような事実から目をそらしたくなる感情を認知的不協和といいますが、それはまた別の記事にしたいと思います。)



あと、人にはこういうバイアスがある、と考えてたら一つ思いつきました。

相場が上がりだすと世間には楽観的な情報が溢れかえり投資家はそんな情報シャワーを潜在的に受け続けます。

そうした投資家の脳内でひとたび「騰がるかも!?」とスイッチが入ってしまうと、その時それを確かめる情報は無数に見つかることになります。

するとそのアイデアは確信に変わって実行され、おまけに自身までその類の情報発信者に回ってしまいます。
結果、相場はポジティブフィードバックして拡散しやすくなります。

このような相場の悲観・楽観の偏りを示すブルベア指数も既にあって、「このくらいなら天井」「ここらまでくると底値」とかいう水準もあるそうですが、この指標、天井のタイミングは怪しそうですけど、底値はソコソコ当たりそうだと思ってます。

天井圏は売って儲かった人は調子に乗ってまたすぐ参戦してくるので意外に長持ちしそうですが、底値圏で損した人は満身創痍で弾がない上にご傷心で、そこで打ち止めになるからです。

ここまでキャッシュを温存できたら儲けるのは簡単ですが、そもそもここまで温存できる人は投資なんかしない人なので、ここでも買わないのは投資のジレンマです。

つまり普通の投資家は変なところで手を出して大損するし、一般人はそもそも株なんかに近づかないので、結局どちらにしても儲からないことになりやしないでしょうか。

こんなことも日本の「株は儲からない」という通説の根拠のひとつな気がしてきました。


2017/03/05

大風呂敷

先日ネットで「イーロンマスクのゴール設定がヤバすぎる」という記事が話題になっていました。なんとイーロンは火星に文明を作るのを最終目標としているそうです。
大風呂敷といえばソフトバンクの孫社長ですが上には上がいたかと(笑)

イーロンマスクと言えばテスラで電気自動車を普及させようとか、宇宙旅行を一般化しようとか、人類の偉業を成し遂げつつある人ですけど、なるほどゴール設定がこれなら、彼にとっては今はまだまだ達成率1%くらいなんでしょうか。

いや、むしろそこまでのゴール設定をしているからこそ、いま既にここまで出来ているとも言えるやもしれません。



! いいこと思いついた



仮に人は目標の1%しか実現できないとすると、目標を100倍にすればいいんじゃないでしょうか!?

例えば書籍やブログで「株で1億円」というのキーワードをよく見ますけど、ここはケチケチせず、どーんと「株で100億」にしませんかw

だって人間、1億貯めようなんて考えると「いつかは会社で役員に!」とかショボイこと思いつくかもしれませんけど、100億だと、もうそんなこと考えない。そんな次元で生きてないw。

100億だと起業するか投資するしかないから、考え方のフレーム自体が変わってくる。その思考法で行動していけば、仮に目標の1%しか達成できなくても、1億くらいなら達成できるじゃないですか。



ということで私も目標を再設定して、今日からこのブログでは株で1兆円を目指すことにします(笑)

早速これまでの実績から計算してみたら180歳くらいには達成できそう(^^)。死んでるか。

でもまあなんとかなるんじゃね?
私、これまで出来そうと思ったことは大抵出来てきたんです。この過去記事のコメントを頂いてから9年。コメントくれた方はもう見てくれてないと思いますが、意外に早くたどりつくこと出来ました。