銀行に万一の時があった場合、普通預金は1千万までしか保護されません。それ以上は社債のように資産状況に応じて配当されますが、まず返ってはこないでしょう。
これは銀行ごとに名寄せされて処理され、例えば三井住友銀行の東京支店と大阪支店で各1千万ずつ預金してても、両支店合わせて1千万(とその利息)までしか保護されません。
しかし実は、銀行には預金保険制度で全額保護される種類の口座もあります。
①無利息
②要求払い
③決済サービスが可能
の3要件を備えた当座預金や決済用普通預金口座などです。私は今日ハタと思いつき、試しに銀行に行って「今の口座を決済用普通預金口座にしたいんですけど」と言ったら、やってもらえました。
私は資産はほとんど外貨預金で持っているので、全く意味はないんですけどね(外貨預金はそもそも保護対象外)
資金が3、4千万程度とかある人でしたら都市銀行のいくつかに口座を開いて1千万ずつ分散して預けてもいいですが、1億とかになってきたらさすがに面倒なので、1つ位はそういう口座を作っておくのもいいかもしれません。
なお、この口座のデメリットとしては要件①の「無利息」というのがありますが、どうせきょうび普通預金なんて1千万預けても1600円しか利息なんてつかないし、保険料だと思っておけばよいでしょう。
それにもし将来に日本で普通預金の金利が5%とかになる時が来るとすれば、それは恐らく日本の経済的敗戦と言っていいような事態のはずですから、まさにこの口座の価値が発揮される時でしょうしね。
その他で、随時出し入れ可能口座で全額保護にする方法として、FX会社の証拠金などにしておくという手もあります。
でもFX会社がちゃんとしてなかったら全く意味がありませんので、大銀行のほうが安心でしょう。
ハッキリ言って銀行の破綻リスクより、FX会社のコンプライアンスリスクのほうが私なら怖いです。
さらに心配性な方で
「いやいやそれでも心配だ!日本は過去に預金封鎖をして最大90%の預金税をとったじゃないか!」
という方は、シンガポールか香港かスイスに行くという手もあります。(2023.6追記:いまならアメリカの方がいいかな・・・)
もっとも昨今は国際的に租税条約が進んでおり、結局無駄な努力になると思いますけどね。
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