特にインターネットは自分の考えを肯定する情報が常に見つかりますので、ある意味最悪な環境です。
私も投資は外国株中心のため、それ関係のニュースとかブログばかり見たくなります。
逆に銀行預金とか日本株の話なんかはスルーしがちですが、そんな時は我に返って、そういう話を意識して見るようにしています。
もっとも見たところで共感することは少ないのですが、私なんかが共感するしないに関係なく、そういう人の言う通りのことが過去に起きていたことは事実です。
例えば、投資家界隈や政府は日本人は貯蓄から投資へとか啓蒙してますし、私も基本そう思いますけど、リーマンショック時のwinnerは、ほぼ全額を円預金してた日本の高齢者でした。
また昨今は外国株が流行っていますが、アベノミクス以降、世界中で最もパフォーマンスが高かったのは日本株でした。(このような事実から目をそらしたくなる感情を認知的不協和といいますが、それはまた別の記事にしたいと思います。)
あと、人にはこういうバイアスがある、と考えてたら一つ思いつきました。
相場が上がりだすと世間には楽観的な情報が溢れかえり投資家はそんな情報シャワーを潜在的に受け続けます。
そうした投資家の脳内でひとたび「騰がるかも!?」とスイッチが入ってしまうと、その時それを確かめる情報は無数に見つかることになります。
するとそのアイデアは確信に変わって実行され、おまけに自身までその類の情報発信者に回ってしまいます。
結果、相場はポジティブフィードバックして拡散しやすくなります。
このような相場の悲観・楽観の偏りを示すブルベア指数も既にあって、「このくらいなら天井」「ここらまでくると底値」とかいう水準もあるそうですが、この指標、天井のタイミングは怪しそうですけど、底値はソコソコ当たりそうだと思ってます。
天井圏は売って儲かった人は調子に乗ってまたすぐ参戦してくるので意外に長持ちしそうですが、底値圏で損した人は満身創痍で弾がない上にご傷心で、そこで打ち止めになるからです。
ここまでキャッシュを温存できたら儲けるのは簡単ですが、そもそもここまで温存できる人は投資なんかしない人なので、ここでも買わないのは投資のジレンマです。
つまり普通の投資家は変なところで手を出して大損するし、一般人はそもそも株なんかに近づかないので、結局どちらにしても儲からないことになりやしないでしょうか。
こんなことも日本の「株は儲からない」という通説の根拠のひとつな気がしてきました。
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返信削除間違えて消してしまいました。私も自分に有利な情報を集める傾向があるので、気をつけたいと思います。面白い記事ありがとうございました。
削除気にしすぎてポジションが取れなくならない程度に、気をつけてください。では!
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