ぼくは2022年、FIREした。
一般的にFIREのイメージといえば生活をシンプルに磨き、年間生活費を下げ、資産1億円程度を用意してスタート、といったところかと思う。しかしぼくの場合は自分含め4人の面倒を見つつのFIREとなったため、約3億を用意しての重量級スタートとなった。
FIREした今は安堵の日々を満喫している所だが、この辺りで一旦これまでの軌跡を振り返り節目だったと思う所をまとめておこうと思う。とはいっても、これから語る話は今FIREを目指している方にとって知見になる話もあるかもしれないがメインでは無い。
いやむしろタバコの外箱よろしく「あなたの人生を破壊する危険性がありますので決して真似しないでください」と警告を入れたいぐらいだ。
もっともこの先を読めば、あまりの無謀さに言われなくても誰も参考にはしないと信じているが、念には念を入れて最初に断っておきたい。
ではなぜ今更こんな話を書くかというと、それは一点のみ。FIRE希望者のみならず、誰にとっても株をホールドする大事さを伝えたいと思ったからだ。
「なんだ、そんなの知ってるよ」という声が聞こえてきそうだ。確かに株の本には大抵それは書いてある。しかしそれでも暴落などが起きると必ず心が折れて退場してしまう人が後を絶たない。こういった場面でも辛抱強く持つにはどうしたらいいのか、過去のデータから解説された本は知っていても、心理的な面から書かれたものは見たことがない。
それを理解するには知識として持つだけでは不十分で、体験を通じて腹落ちするしかない、というのがぼくの持論なのだが、それには長大な時間が必要でみんながそれをやるのは無駄だ。そこでぼくの20年の株との戦いをシェアすることで疑似体験してもらい、その時間を節約し、みんなはその浮いた時間で仕事や子供との遊び等に有意義に過ごしてもらいたいというのが趣旨だ。
ということで、そこだけ念頭に置いてもらいながら、この話はとある一人のFIRE達成者の軌跡としてお楽しみいただければと思う。そしてこんな奴でもFIREできるのだ、と自信を持っていただけたら幸いである。
ただ、一つだけFIREを達成するための“適正”はあると思っていて、それはぼくも含め実際にFIREしている人を見るとブレインロック(社会的洗脳)に掛かってない人が多いように思える。
「お金の話をするのは卑しい」とか「大人になったら働くのが当たり前」「投資はギャンブル」と言った類いのブレインロックだ。
育ってきた時代を考えると普通なら必ずそういう洗脳が掛かるはずなのだが、そういう人たちは努力して外すのでなく、なぜか最初から掛かっていない人が多いようだ。ぼくも勿論そうだった。もしあなたがそういうブレインロックがかかっているなら、もしかするとこの話は一部嫌悪感があるかもしれない。その場合はいったんそのブレインロックを外して読んで頂けたらと思う。
記述にあたってはクズなエピソードも含めて出来るだけそのまま書くつもりだが、身バレ防止のため多少フェイクは入れさせていただいた。いわゆる「この物語はフィクションです」というやつだ。従ってこれは事実を元にした小説ということで了承を頂きたい。
では前置きはこの辺にして実際に書いていくことにする。
【次回につづく】
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