2018/01/25

「株式投資の未来」の読後感想をメモしていく①

ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」を今更ながら読んだ。

有名な本なのに自分はなかなか時間が取れず未読だったのだがAmazonで買うもの無いかと「欲しいものリスト」を眺めてたところ以前登録した本書を発見、購入して読んでみた。
その感想を著名な本なので概略は他に譲り、それ以外に絞ってメモしていきたい。



まず本書は非常に平易に読める。読みながらエクセルを起動してガチャガチャ計算する必要は最後まで無かったし「バフェットから手紙」のように2度見3度見してやっと意味が分かったとか、しまいには5度見くらいしてもアメリカンジョークで結局わからん、ということもなく、スラスラ読める。

「バフェットからの手紙」などは読者のスキルであまりにも収穫できる情報量が変わるので、某所で有料の読み解き解説セミナーが開かれていたくらいだ。

その点本書の著者は相当デキル人物なのではないか。自身が高度な知識を持ちながらそれを平易に書くのは結構難しい事だ。
例えば276ページ。ポートフォリオの40%を国外企業にするべきだ、とあっさり1行で書かれているが、著者はこの数字を出すために、為替や世界株式市場のリスク・リターン等のデータを時間をかけて調査したはず。

でも、そういう苦労の過程はバッサリ端折って結果だけ書くのは想定している読者を思いやっての事だろうし、おかげで読者は心が折れずに読了できるわけだ。なので読者は難しいことは著者が代行して考えてくれているはず、と考え、安心して本書の内容を丸呑みして実行できるというものだろう。

むしろ半端に投資の知識がある玄人のほうが「何でこうなるの?」と興味が湧いてしまい素直に実行できないかもしれない。
自分は投資とは1円でも儲かれば良いと思っているので、損しなければアレンジして我流になってもまあ悪くはないと思うが、しかし結果的にバカになって著者の言う通り実行した初心者にリターンで負けるだろう。

さらに数十年間投資を実践しながら勉強を続けた結果、70歳くらいになって著者と同じ結論に達するかもしれない。


さて、その著者の結論だが、50%を世界インデックスファンドを買って、残る50%で「リターン補完戦略」を取るというものだった。

これは自分がこれまで断片的に本書について得た情報と少々違うものだった。これまでは著者は「リターン補完戦略」にフォーカスしていると思っていたが、それは少々誤解していた事が読了後分かった。


前置きだけで長くなってしまったので、肝心の読みながら思った点などは次回より何回かに分けて記事にしていきたい。

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